ベッドから始まる恋。
「私トム・コリンズ」
「私はカルーアミルク〜。霞ちゃんは?」
「えーと…」
「ピーチ・フィズあたりにしておいたらどう?あんまり強くないから酔わないと思うよ」
「…じゃあそれで」
「了解。飲み過ぎには気をつけて」
泥酔した先日のことを含め言っているのか、こぼされる笑みに私は渋々従う。
「珍しい…霞が弱めのお酒飲むなんて」
「いや…実はつい最近痛い目見たばかりで」
「痛い目?なになに、泥酔して公園で寝ちゃったり?」
「うーん…まぁ、そんな感じというかそれよりひどいというか…」
珍しい物を見る目で問う二人に、私はゴニョゴニョと言葉を濁しテーブルに置かれた水を一口飲んだ。