ベッドから始まる恋。
ハルは、優しい。
その優しさは押し付けがましくはなくて
ただ、純粋に嬉しい
けど
優しければ優しいほど、やはり拭えない恐怖
いつか人は変わる、今はただ隠してるだけ
その気持ちが消えない限り
彼の優しさを受け入れられはしない
…簡単に一回できたから、付き合ってみてるだけかもしれない。
本当はよそに本命がいるのかも、
お金目的で上手いこと言ってるだけかも、
そんな嫌な考えばかり浮かぶ。
そんなことばかり考えてしまう自分がイヤで、嫌いで
繋がれたこの手を握り返せないまま、夜の道を歩き続けた。