ベッドから始まる恋。
「わ〜、美味しそうっ」
「やっぱりオムライスか。うん、美味しそう」
「コーヒー今持ってくるね」
ウェイターの彼は、そう黄色いふわふわなオムライスを3つテーブルへ置いてはまた奥へ向かう。
「今日も爽やかだねぇ…あのウェイターくん」
「ねー。いっつもニコニコしてて穏やかで…おまけにあのルックス!イケメン!」
「見てるとみんなに優しいし、いい男だよねぇ」
「……」
毎日くる度に居る、ウェイター。
見た目は同じ歳くらいだろうか、茶色く染めた髪を軽くセットした細身の体の彼。名札には『早良』と書かれている。