ベッドから始まる恋。



『どんな君も、受け入れる。強い君も弱い君も…』



物語の終盤。思い通じる二人は、抱き合い愛を誓う



『どんな君も、僕が愛した君に変わりないんだから』



損得のない優しさで、一心に愛を伝える

そんな存在に彼女は愛を知る



(…そんなの、架空の話でしかない)



そう、思うのに



「…、…」



いつの間にか重なっていた自分

エンドロールを見つめては、頬に涙が伝っていた。



(…何で、だろ)



ただの物語。架空の話。ファンタジーにも近い想像。

けど、心の痛いところをぐりぐりとえぐっては

泣きたくなる、気持ちにさせる




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