ベッドから始まる恋。
「わかってるんだよ。本当は…みんながみんなそうじゃない、心から優しい人もいるって」
わかっては、いるんだ
「けど、怖い」
だから、怖い
「裏切られて、傷ついて、好きになった人を嫌いになるのが怖い」
「……」
「あの日泣いたのは…そんな自分の心が寂しいと思ったから」
アルコールに身を任せないと、涙すら出ない
「……」
呟いた私に、彼はその場で私の体を抱きしめた。
「…!?なっ…、ハル!?」
「何となく、わかってた」
「…?」
「霞ちゃんが優しい人が苦手で、俺のことが嫌いだってこと」
「!」