ベッドから始まる恋。
「そりゃあわかるよ。いつもいつも俺のこと、すごい冷たい目で見るんだもん」
「…そんなに冷たい目してた?」
「うん。うちのスタッフ内でも有名」
「え!?」
そ、そんなに!?
知らなかった、と驚く私にハルはくすりと笑う。
「冷たい目して俺のこと見ながら、恋愛話になると『優しい男はダメだ』って話しててさ」
『5番テーブル、またあの子たち来てるのか』
『うん。今日も日替わりだそうですよ』
『ハルー、今日もお前あの子にすごい目で見られてたなぁ』
『何であの子いつもハルのことあんな風に見るんだろうねー?』
『さぁ?嫌いなんじゃない?』
『お前のこと好きになる女は山のように見てきたが…そういう子もいるんだなー』