ベッドから始まる恋。
変わった、
変わった…?
どこがどう変わったのか、わからない
けれど、もし少しでも何かが変わったのだとしたら
それはきっと、彼のせい
「…、」
(…あ)
そう街を歩いていると、目の前には茶色い髪の細く背の高い後ろ姿。どこか見覚えのある背中に、つい近付く足は早くなる。
「ハル」
「!」
珍しく私から呼んだ名前に、彼は驚いて振り返った。
「霞ちゃん!びっくりしたー…今帰り?」
「うん」
いつもの制服に上着を着ただけの姿から、まだ仕事中なのだと悟る。