ベッドから始まる恋。
ーピンポーン…と響く音に、続いてガチャ、と開くドア。
「…はーい、どちら様…って霞ちゃん!?」
「…ど、どうも」
そこから姿を表したのは、少し熱っぽい顔のハル。寝ていたのか、その髪は寝癖ではねている。
(あれ、意外と元気そう…?)
「あ…えと、お店寄ったら風邪で休みって言われて、お見舞い持って行ってって」
「そっか、わざわざありがと…」
そう言いかけたその時、ハルの体はフラリとこちらへもたれかかる。
「!ハル!?」
「…ごめ、まだあんまり調子良くなくて…」
肩にもたれるその体温はいつも以上に熱く、熱が高いのだと示す。