イジワルするのはキミ限定*
この学校、恋する学校とか別名ありそうだな。
ま、でも私には関係ないか。
「柚ー!次、うちのクラスの玉入れあるから応援しにいこー!」
するとサアヤちゃんから声がかかった。
私は返事をしてサアヤちゃんと応援しやすい位置へ。
「柚ってなにでるんだっけ?」
「んと、 サアヤちゃんとの2人3脚と、あと障害物競走だけだよ。サアヤちゃんは?」
「あたしは2人3脚と綱引き」
私もサアヤちゃんも出る種目は少ない。
だから体育祭は強制的に応援メインということとなる。
「あっ、玉入れいまうちのクラスいちばん玉入ってない!?」
「え、うそ!?」
ほらほら、とサアヤちゃんが指を差す方を見る。
「がんばれー!!」
クラスで作ったうちわを持って、私達は大きな声で応援にはげんだ。