イジワルするのはキミ限定＊

ガラッ



水沢くんが私を抱えたまま器用に保健室のドアをあけた。



保健室の先生は不在で、だれもいなかった。



「よっと…」



水沢くんが私をベッドの上に下ろした。



「靴下ぬいで。シップはるから」



「は、はい」



言われたとおり、私は靴下をぬいだ。



うわぁ…ちょっと腫れてるかも。



捻ったと思った足は少し赤く腫れていた。



「足、そのイスにおいて」



水沢くんが用意してくれたパイプイスの上に足をおき、水沢くんに見せた。



「腫れてるね。てか、よくこれで最後まで走ったね。バカなの？」



「うっ…ゴールしないとみんなに迷惑かけちゃうから」