イジワルするのはキミ限定*


先生にバレないよう、こっそりとスマホに手を伸ばした。



「……えっ……」



新着ラインを開いて内容を読んだ瞬間、思わず驚きの声がもれてしまった。



だけど幸い、みんなには気づかれなかったみたい。



よかった……。



……いやいや!よくない!



ブンブンと首を横に振り、再び視線をスマホへと移した。



【学校終わったら橘が学校までキミを迎えに行くから。逃げたら……どうなるかわかってるよね?】



ラインの送り主は風邪で学校を欠席している水沢くんからで……内容はとてもおそろしいものだった。



風邪でも無茶ぶりは健在みたい。



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