イジワルするのはキミ限定*
し、信じられないと、いいますか……。
「本当、危なっかしいよね、キミ。もう少し身の回りに注意したら」
「は、はい。気をつけます……」
「じゃ、僕はお店の人に帰らせてもらえるよう言ってくるよ。はい、これ自分で持って」
氷の入った袋を私に持たせ、水沢くんは部屋を出て行こうとする。
「え、でも……」
いいのかな、帰らせてもらっても……。
「なに?ヤケドしてまで仕事する気?」
「い、いえっ……帰ります!」
ギロッと鋭く水沢くんににらまれて、仕事をしますなんて言えなくなってうなずくしかなかった。
「あ、あの水沢くん……」