イジワルするのはキミ限定*
「告白してくれたとき、かわいかったね、キミ」
「ひ、ヒドイよ水沢くん……だますなんて」
「キミが鈍感なのがいけないんだよ?僕があの行動をとらなければ、キミは一生“好き”って気持ちに気づかなかっただらうし」
そう言い終わると水沢くんが抱きしめる腕の力を強めた。
うっ……。
たしかにそうだったかもしれないけど……っ。
「でもなんか悔しいような……」
「キミが僕に勝とうとか100億万年はやいから」
100億万年って、私生きてるうちは水沢くんに勝てないってことじゃんか……。
でも、そんな気がする。
「……て、ていうか水沢くんっ。今日くっつきすぎだよ!」