イジワルするのはキミ限定*
……だけど、ある出来事(?)をキッカケに彼は私になにかと話しかけてくるようになって、ちょっかいを出すようになってきた。
それは、私が日直で日誌を書いていたとき。
教室でひとり、日誌を書いていると、忘れ物をしたという獅童くんが教室に入ってきた。
――ガラッ
「……ん?あんた……たしか、野上だよな?」
「あ、はい。野上 柚子です」
話さなくても一応クラスメイトの名前は覚えてたんだ……。
なんて関心しながら、日誌の続きを書く。
――カタッ……
「え?」
すると、前の席のイスが引かれたかと思うと、どういうことか獅童くんはそこに座った。
なんで座った……?