イジワルするのはキミ限定*
まさかキスなんてされるとおもってなかったし、だから反応できなかったというか。
「と、とにかく!本当に汪爾くんとはなにもないので!」
「……ふーん」
絶対に!と付け足してそう言うと、水沢くんは冷めた声を出しながら私の上から退いた。
そして私も机から降りる。
え……。
水沢くんから聞いてきたのに。
なにその「どうでもいいよ」みたいな反応は……。
ちょっと、いや、かなり傷つきます……。
「……ムカつく」
「え?」
水沢くんの態度にショックを受けていると、私に背を向けている水沢くんからそんな言葉が聞こえてきた。