イジワルするのはキミ限定*



「……で、こっからが本題」



「はい?」



水沢くんがズイッと顔を近づけてくる。



ち、近い……っ。



少しでも顔を動かしたら唇が触れるくらい。



私の顔は一気に赤く染まった。



水沢くんはそんな私の反応を楽しむようにフッと笑い……



口を私の耳元まで移動させた。





「……お仕置き、するっていったよね?」



「っ……!」



そしてそう、呟いたのだった。



耳に水沢くんの声が直接流し込まれ、体がビクッと跳ねる。




そうだった……。


ラインで【お仕置き】って言われてたんだった。



そこで『お仕置き』ということを思い出して、私は身のキケンを察した。



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