イジワルするのはキミ限定*
水沢くんの声のトーンが低くなった。
いや、別のことというか。
水沢君のことについて考えてたから別のことじゃないといえば、そうなるけど……。
「いい度胸してるね?まだお仕置きしたりない?」
「い、いえ!もう十分です!!」
もう酸欠になりかけて、あやうく気絶寸前だったし!
「そんな遠慮しなくていいんだよ?なんなら……天国にでもいかせてあげるからさ」
「ひ……っ!」
それって天国じゃなくて地獄の間違いじゃ……っ!
と、否定するものの水沢くんには勝てず……私は水沢くんから引き続きお仕置きを受けたのでした。
「――ユズコ、と……アイツ……」
その光景を、彼が見ていたとも知らずに。