イジワルするのはキミ限定*
その言葉と同時に、腕をおしつける力が込められた気がした。
……“パッと出てきたヤツ”って、水沢くんのこと、だよね?
それに“ムカつく”って……。
汪爾くんの顔、ほんのに赤くなってるし。
今の言葉からいくと汪爾くんって……。
……で、でも!
私の勘違いかもしれない!
だって……。
汪爾くんが、私のことを好き……なんて。
あるわけ、ないよね……?
「もう気づいてるだろうけど、俺、ユズコのこと好きだから」
「……っ!?」
まさか、と思っていたことが本当に起きて、戸惑わずにはいられない。
汪爾くんが、私を……。