イジワルするのはキミ限定＊

「二度も僕のことほったらかすなんて、ホント……いい度胸してるよね？キミ」



――ギクッ！！



その言葉を聞いて思わず肩がビクッとは跳ねる。



そ、そそそうだった……！！



私、二度も水沢くんを置いてきぼりにして……っ。



……でも、この前も今回も半分以上汪爾くんのせいだと思うんだけどっ。



この場にいない汪爾くんに言っても仕方ないし……っ。





「そんなに僕のお仕置き楽しみにしてたんだ？」



ニコニコとやけに眩しい笑顔で言う水沢くんに対して全力で首を横に振る。



「そんな急かさなくても、お仕置きしてあげるからだいじょうぶ。安心してよ」



……ま、まったく安心できません！



むしろ不安で心と頭が埋め尽くされてます！！



「……ぅえっ、ちょ、水沢くん近い……っ」



うぅ、っと泣きべそをかいていると、水沢くんが顔をを近づけてくる。