イジワルするのはキミ限定*


水沢くんは私を召使いにした翌日から、さっそくコキ使ってきた。



お昼ご飯のパンを買ってくるのはもうすでに当たり前。



そして水沢くんが毎日もらうラブレターの処分。



水沢くんの代わりにラブレターのお礼の手紙の代筆。



1週間しかたってないのに、もうクタクタです……。




おかげで今日は頼まれた焼きそばパン買い損ねちゃうし…。



だから水沢くんに冷ややかな目で見下され。



私のバラ色のセブンティーン生活…さらば。




「ハァ…焼きそばパンはもういいや。というか、これからご飯買いに行かなくていいよ」



「え、ホント!?」



正座していた足をくずして、水沢くんの言葉に素直に喜ぶ。



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