イジワルするのはキミ限定*
その瞬間に、水沢くんが私に向かってにこっと笑顔をひとつ。
私はどうしたらわからずに、とりあえずペコッと頭を下げた。
なんでお辞儀しちゃったんだろう……。
自分でも意味わからない。
「あーあ、彼氏ほしいなぁ。車持ちで優しい彼氏」
「ふふっ、サアヤちゃんなら、すぐできるよ」
突如そう大声で言ったサアヤちゃんに私はそう言った。
そんな風にいつもの感じで、私の今週の金曜日は終了したのだった。