イジワルするのはキミ限定*
「どうして水沢くんが柚子を?仲良かったっけ?」
サアヤちゃんもあたし同様、目を丸くして水沢くんを見つめている。
どうして誤解されるようなことするの、水沢くん…。
一体、なんて言うつもり?
も、もしかして王子様スマイルで『召使い』とかいうんじゃ……!!
でも心の中は黒い笑みを浮かべてて…。
あ、あり得る……!
「あれ、野上さん言ってなかったの?僕たちのこと」
ほ、ほらぁ……!
もうここから逃げ出したい!
「今日から、僕、昼休みに野上さんの勉強見ることになったじゃん」
もう私、学校やめた…………え?