イジワルするのはキミ限定*
この主従関係…いつまで続くのかな。
なんて、途方に暮れていると、水沢くんが持っていたうちのひとつのお弁当箱を取り上げた。
「うん、ちゃんと作ってきたみたいだね。さすが野上さん。僕の召使いなだけはあるよ」
「あはは…ありがとう」
褒めてるのかけなされているのか、イマイチよくわからないけれど…。
「まあ、マズかったら招承知しないけどね」
「へ?」
「マズかったら…野上さんのヒミツをバラすうえに、死ぬほど恥ずかしい思いさせてあげるから」
楽しみにしてて、と愉しそうに笑って水沢くんはお弁当の包みを開けた。
ぜ、全然楽しみじゃないんですけど……!!
ああ……どうか水沢くんの口に合いますように……!!