イジワルするのはキミ限定*
「よく伸びる頬だね。餅みたい」
ムニュッムニュッ
そう言いながら、水沢くんは私のほっぺを左右に引っ張って遊び出す。
なんかすごく楽しそうだし……!
「い、いひゃいです水沢くん……!はにゃしてくださ……」
「“はにゃして”とか、ネコみたいだね。おもしろ」
「ほ、ほっへが元に戻らなくなったどうしゅるんですかぁ……!」
「んなことあるわけないでしょ」
バカ、と最後に言って水沢くんはフッと笑みをこぼすと頬から手を離した。
ふぅ……やっと離れた。
でもやっぱりヒリヒリするなぁ……。
「次僕をからかったりしたら、こんなもんじゃすまさないからね?」
「は、はい…」