イジワルするのはキミ限定*
ヒィィ……!
鬼の形相で私に迫ってくる校條さん。
こ、怖すぎる!!
「しかも、どうしてあなたが水沢くんの代わりに手紙を渡しに来たの!?もしかしてあなた…水沢くんと付き合ってるんじゃないでしょうね!?」
ガッと両肩を持たれて、もはや訊問。
教室にいる人たちに助けを求めるものの、校條さんの怖さに誰も太刀打ちできない。
「そ、そんな!私が水沢くんと付き合うなんて…!天と地がひっくり返ってもあり得ませんからぁ!」
「私は、水沢くんと付き合いたいのよ!」
必死に説明するも、校條さんに私の声は届いていない。
ど、どうすればいいのこの状況。
こんなことになるんだったら、水沢くんの言う通り、靴箱の中に手紙を入れておけばよかった…!