イジワルするのはキミ限定*
●覚悟しておいてね
キーンコーンカーンコーン
4時間目の授業終了の音がイヤでも耳に入った。
ああ……
とうとうきてしまった、お昼休み。
このままなんか言い訳して、水沢くんから逃げられないかなーなんて想像してみたり。
「野上さん、行こうか」
だけど現実はうまくはいかないようで。
すぐそばには、キラキラとまぶしい笑顔を浮かべた水沢くんが立っていた。
「……はい」
私はバレないよう、ふたつお弁当箱を持ち、水沢くんとふたりで教室をあとにした。
もちろんたどり着いたのはいつもの場所。