クローバー
ガラッ


「あれ、先生いねぇー」


ドアを開けると先生はいなかった。



「はぁ・・・」


「まぁお前取りあえずベッドにでも寝とけ」



そしてベッドにボフッと倒された。



ら、乱暴!



病人だぞこっちは。




でも亮が背中を撫でてくれたお陰で、ちょっとは落ち着いた。




「ありがとう・・亮」



「別に・・・そういえば何で急に呼吸困難になったんだよお前」


「た、たまに・・・こうなる時があるの」





「ふーん、お前危なっかしい奴だなぁ~。気をつけろよ」


「うん・・・」




「じゃあもう寝てろ。寝て落ち着け」



そして今度はベシッと私のおでこを叩いてベッドに寝かせた。




本当に乱暴。



智とは大違いだ。




でも一つだけ智と亮の共通点を見つけた。





それは




私が困っている時に助けてくれる事。











ありがとう亮












それから私はゆっくりと目を閉じた。
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