最悪な4人の関係。
「早く起きろ、寝坊助!」
「……えー?しょ、う…?」
私は自分のベットの上に寝ていた。
…え?いまの、夢だったの?な、なんだぁ…。
私は残念な気持ちのまま体を起こす。
翔が私に微笑んだ。
「お前、遅刻するぞ?時計見てみろって」
「ふえ…??」
私はぼーとする頭のまま、時計に目をやった。
-現在の時刻は、朝の8時―
…8時??学校に着かなきゃいけない時刻は最低8時半…。
私は慌てて跳ね起きた。
「あと10分しかないじゃん!!」
「…だから言ってんだろーが」
翔がため息をついているが、私はそんな事に構ってる余裕なんてない。
急いで制服に着替えないと!
と、そこで私は気づいた。
「……ねえ、今日は休みじゃなかった??」
「……あ、ばれた?」
翔は何ともなさそうにそう言った。
「よくよく考えてみたら、今日は土曜日じゃないのっ!このバカ翔めぇ~!」
気づかなかった私がバカなのかもしれないけど…。
「お前が寝ぼけすぎだろーがっ…」
翔が必死に笑いを堪えている顔で言う。
私は頬を膨らませた。
意地悪なんだから、翔ってば!