月下の誓約
「佐矢子殿が操作方法を知っているはずです。すぐに全情報をこちらに送信して下さい」
ごたついていた間、幸いにも戦況にはほとんど動きがない。
程なく城から五時間分の情報が続々と送られてきた。
和成は今回も隣に座った慎平に指示を出す。
「慎平。他の事はいいから、この情報の確認に集中してくれ。戦況報告以外で気になる情報があったら知らせて」
「わかりました」
慎平が情報の確認作業に入り、和成は再び戦況画面に視線を戻した。