君に聞かせる物語
僕は君に色んな事を教えてもらった。

愛とか恋とか。

喜びとか悲しみとか。

優しさとかせつなさとか。

そんな一つ一つの感情を、

君は僕にくれた。

花のような君の笑顔と一緒に。

僕は君に何を返せただろう?

今も僕の中にはそんな気持ちで溢れている。

あの時ああすれば良かったとか。

あの時ああ言えば良かったとか。

後から後から沸いてくる。

そんな事を言ったら、君はまた呆れるだろうか?

それとも笑い飛ばすだろうか?

あの日のようにただ一言、もう十分よと言うのだろうか?

どんな言葉でも構わない。

ただもう一度、君の声が聞けるなら。

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