lovestory~永遠の愛~

気まずさ

チュンチュン♪

ドラマの一場面のようにすずめの声で起きた。


「はぁ・・・」

眠ってもため息は出るばかりだ。
とりあえず、ごはんを食べよう・・・

「って、また遅刻ーーーッ!?」

私はパンをかじって外に出た
いつもなら勇輝が自転車に乗せてくれるのだが今日は勇輝の姿がない。

「先にいっちゃたのかな?」

どうやら勇輝は気まずくなるのがいやで先に行ってしまったようだ。
そんなに気まずくなるのがいやなら「好き」だなんて言わないでよ。

そんなことを思って歩いていると学校に着いた。

「おっはよ~♪今日は勇輝くんと一緒じゃないの?」

さすが千佳だ、痛いところを突いてくる。

「うん、今日は勇輝も忙しかったみたい。」

適当な理由をつけておいた。


「そっか、よく考えれば恋人同士じゃないんだし、毎日一緒に来ないよね~♪」

千佳の勘はさえていた。昨日、まさにその恋人同士とやらになろうとしていたのだ。

「あはは~そうだよ、恋人なんかじゃないもん」

「そうだよね~
 そういえば転校生の子どう?けっこうかっこよくない??」

そう、昨日の転校生は私の隣の席なのだ。
しかも、けっこうかっこいい

「うん、いいこそうだよ♪千佳の言う通りかっこいいし♪」

めずらしく千佳と意見が一致した。
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