lovestory~永遠の愛~
教室に着くと例の転校生はもう席についていた。

「おはよ~友達できた?」

「まぁ一応。作って損はないしな。」

なんかむかつく。

「じゃぁ好きな人は?」

「まだいないけど、気になる人なら」

えっもういるの?

「へ~そうなんだ。」

私たちはごく平凡な話をした。
とくに話すことなどないから

1時間目は英語。

英語はリスニングが中心だから楽だ
数学なんかよりもよっぽど。
だがその数学も恋の難しさには負ける。
恋に答えなんてないから。


「ただいま~」

「ごはん出来てるわよ♪」

「わかった~すぐに行くね」

「ねぇ麗、このごろ勇輝くんの様子がおかしいんだけど何か知らない?」

勝手に「好きだ」って言って勝手に気まずくなってるやつなんかの気持ちなんてわかんないよ
そう言いたかったが、そんなこと言えるはずがない
ここは我慢して、


「知らない、テストの点でも悪かったんじゃない?」

と、小学生並のうそをついた。
これが、誰も傷つくことのない最良の方法だろう。

「そっか、じゃぁいぃや。早く食べに来てね」

「はぁい」

そう言ってわたしは部屋に入った。

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