【完】うしろの席のオオカミさん

卒業式、第二ボタンと好きな人





教室を出る際に足を止め振り返ってまじまじと見つめた。


みんなが集まると狭く感じた教室が今はこんなにも広く感じられる。


笑い声とかガヤガヤと騒がしいあの感じが蘇るように本当に聞こえてきそうなぐらいだ。



一年間過ごしたこの教室ともお別れ。
この学校で過ごしてきた三年間は振り返ってみるとあっという間だったな。



楽しい時間ほど過ぎていくのは早い。


平凡な毎日がキラキラとした思い出に変わって今、わたしの頭の中を駆け巡っている。


これからの人生なにが待ってるか分かんないけど

高校生活なんだかんだいって一番楽しかったな、って思うだろうな。



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