【完】うしろの席のオオカミさん


のっそりとした動きでトイレへと向かう。



大上くんの横を通ったけどずっと携帯を見てて一度も顔を上げてくれなかった。


しゃべりかけづらいよ。


……はあ、どうしよう。




着替え終わり、歯磨きも終わったので寝る準備に入る。



布団がもうすでに敷かれていた。
……大上くんの分だけだけど。


わたしは無言のまま隣に布団を敷き始める。



適度な間を開けて並べられた布団。
『おやすみ』の一言もなしに寝ちゃうのかな。




明日の朝には普通に戻ってますように。
仲直りできますように。




目を閉じるとすぐに意識を手放した。




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