【完】うしろの席のオオカミさん
食堂は半分が三年生が利用している。
二年生、一年生はチラホラいる程度。
食堂まで階段下りてくるのめんどいもんね。遠いし。
わたしたちの教室は一階にあって食堂にも体育館にも近いから楽。
わたしはオムライスを。
愛華ちゃんはうどん。
莉乃ちゃんは焼きそばとパン二個。
「ごちそうさまでした」
量が少な目だったからかわたしが一番最初に食べ終わってしまった。
おいしそうに食べている2人を観察していると愛華ちゃんは恥ずかしそうに笑って言った。
「じっと見つめられるとなんか恥ずかしいよ」
「そーだよ。食べづらい!
日向子、なんかおもしろい話して!」
莉乃ちゃんもこんなことを言う。