【完】うしろの席のオオカミさん
食堂から教室までは歩いてちょっと。
三人で並んで廊下を歩いていると教室の前には男子たちが固まっていた。
ドアの前に立たれると入れないし。
嫌だな……通りづらいな。
男子って集団でいるとなんだか怖い。
その集団の中には大上くんもいた。
横には女の子2人。
「っ……」
目があってしまい慌ててそらす。
派手目な人たちのグループだ。
大上くんはそっちの人だもんね。
世界が違う。
気まぐれでわたしに話しかけないでほしい。
対応に困るんだもん。