鳥籠からの恋
日常
朝、目を覚ました私は、カーテンをバッと開けた。
それにしても、今日はいい朝だ。
そっとリビングに行ってみると、パソコンに突っ伏したまま寝ている涼くんがいた。
「涼くん、おはよう」
声をかけてみると、返事がない。
どうやら爆睡のようだ。
布団を掛け、朝ご飯の支度をすると、涼くんがモゾモゾと起きて来た。
「怜。おまえは料理を作らなくていいから」
「え?何で?」
私が聞くと、
「まずいから」
と、吐き捨てるように言った。
まずいって、料理がまずいのかな…?
それとも、私が作ったら何かがまずいのかな?
よく分からないまま、机にお箸を置く。
今日の朝ごはんは、和食。
私は本当はパンが食べたかったんだけど、まあ文句は言えない。
早めにご飯を食べ終わり、部屋に戻ってパソコンを開く。