鳥籠からの恋
ここら辺でそろそろ、私の一日を聞いてもらいたい。


私は、何故か外に出られない。

涼くんに聞いても、彼は機嫌を悪くするだけだし、実験のしようがない。

涼くんは普通に外に出られるのに、私が出ようとしたら、必ずガラスのようなものに当たって出られなくなるのだ。


叩いても、蹴っても、体をぶつけても、ガラスはビクともしない。

それどころか、軽い静電気が当たって、痛いのだ。


そんなこんなで、私は毎日が暇。

本を読むか、小説を書くかのどちらかだ。

テレビも見させてくれないし、新聞もダメ。

本もファンタジー系しか涼くんに買ってもらえない。

毎日が本当につまらないのだ。

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