神様が泣いたあと

次の日、寝坊したので午前中の授業は全部サボって午後から学校にきた。

ちょうど昼休みの時間。

「おはよーっす……あれ…?哲は?」

寝ぼけ眼で教室を見渡せば哲が見当たらない。

「おはよーって、もう昼だよ?哲くんならさっき先生に呼ばれて職員室にいったよー。委員長は大変だねー」

美優らのグループが彩り豊かなお弁当をひろげながら教えてくれた。


「ふぅん」


俺は哲のいない教室を見渡しながら答える。

教室はいつもと変わらず騒がしい。

だけど、どこか寂しい。物足りないんだ。



なんだ。すっげーつまんねぇよ。
哲がいないとつまんねぇじゃん。


これならもう少し家で寝とけばよかった。


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