神様が泣いたあと



ふと空白の席に目がとまった。


そこにはいつも静かに本を読んでいるはずの原田さんがいない。

今日も図書委員か?


「ねー翼ぁ、美優らと話そうよ!翼は」

「ごめん、俺ちょっと出かけてくるわ」

「えー!!」


美優の言葉を遮って俺は教室を出た。

行く先はそう、図書室。


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