神様が泣いたあと
俺たちだけがギャアギャア勝手に騒いでたんだ。
翼は変わらずにいつも同じ場所でいてくれていたのに。
「あれ?翼は今日きてねーじゃん」
クラスメイトの一人が翼の席が空席なのを見て不思議そうに言った。
「学校が嫌になって来なくなったんじゃねーの?!」
ザワザワ騒ぎだす教室に先生がはいってきた。
「えーっと榎本翼が両親の都合で海外にいくことになり自主退学することになった」
その一言に全員がシンと静かになった。
俺も耳を疑った。