久遠の剣客
黄金の鷹の言葉に銀狼は『フン‥‥』と鼻で笑いとばした。
――よく言うぜこいつに時間かけてたらあの化け物にまたおかしな連中増やてこちはやってらんねーよ!!!
短気な銀狼はグルル…と喉の奥からうなり声をあげて黄金の鷹に言い放った言葉に食いついた。
―――あの化け物がまだ生きてるの??
背筋も凍る思いで私は二人…いえ二匹に尋ねた。
―――ええ…。
残念ながら…トドメをさす事はさすがにできませんでした。
でも数千年前よりは魔力はありません…。
あなたが魔力の源と共に九つの尾を飲み込んでくれたおかげで……。