久遠の剣客
――九つの尾……。
あっ…!!
最後に光となって小さくなったあの…尾のことね…!!
―――コクン…と二匹は静かに頷いた。
――だがあんたは…その後喉笛をぶち抜かれて死んだ。
――正しくは眠ったですよ……!!
そうあなたの魂は今も声と共にあの二胡に封印されているのです。
――こ…声とともに魂がですって~??
じゃあ今の私はなんなの??
2人の繰り出す会話に困惑しながら今までの自分の半生を振り返る。
確かに私には伽耶の意識があるまま久遠として生まれた。
これを正しい生まれ代わりというなら私は不完全な状態で生まれた事になる。