久遠の剣客
「今日は珍しく動物の連れが多いじゃないかー!!」
私の二胡の恩師 麗 項雲氏が自宅と繋がる扉から稽古場へと入ってきた。
「麗先生どうもいつもお世話になってまし。
もしよかったらこれみなさんでどうぞ。」
母親は菓子折りをバックから取り出した。
「ほう‥!!
わしはここの“桃中華餡”に目がないんですよー!
お茶も入ってることだしみんなでいただきましょう!!」
奇策な笑い声をあげながら先生は“桃中華餡”の包み紙をビリビリと無造作に破りテーブルにおいた。