久遠の剣客
「――まだこの業界関係者しか知らない話なんだが…幻の二胡が御披露目されることになってなー!
それでその奏者に相応しい候補者の養成塾や音楽関係者につき内密で候補者を絞ってもらい………。
ついにうちの久遠くんにも話がきたんじゃよ!!!」
「まあ!!!
すごい―――。」
母親は息をのみこの朗報を喜んでいたものの私はあまりに突然の事に素直に喜んでよいべきか悩み先生に尋ねた。
――あの……?
幻の二胡ってなんですか?
「ほう………!!
久遠くんのような名奏者が幻の二胡を知らないとはもったいない!!!」