久遠の剣客



―――とにかく出て行って…!!


朝から言いたい放題の二匹にイラつき私は左手に鳥籠…右手に銀狼の首輪をもち部屋の扉の前に追い出す。



「――ふう‥。」



大きな溜め息とともに私はパジャマから制服へと着替える。
今日から新しい学校に編入することになっている…。


――はあ…気が重い…。


公演の度に学校を転校してばかりで決まった友人もいない…。

勉強はいろんなとこでやってきたのでなんとかついていけるとは思うけど…


やっぱり言葉が話せない事を理解してもらうのはそれなりの時間がかかるし興味本位なんかからからかわれることだって決して少なくないのだ。


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