久遠の剣客


―――さっきって?


銀狼が私の言葉を繰り返した。



―――二人のおかげで自己紹介…。
気兼ねなく出来たから…!!


銀狼が――なあんだ…と面倒そうに顔をしかめた。


――別に礼を言われるほどでもない!!

それに自分でやりたいって感じそうだったしな…。

昔からお前はそーだろー!!

じゃなきゃ好き好んであんな化物に挑もうなんて考えないはずだからな!!


―――ああ‥‥!!そーですか!!

じゃあもう気が変わったからもうお礼なんていいません‥!!


プイッとそのまま正面を見て黒板を見つめる私‥まったくイチイチ可愛い気ってもんがないんだから!!
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