久遠の剣客
ほんとは少し…こんなことも…あんなこともできるんだよっていう素直な想いは欲求に変わり行き場のないまま胸の奥に深く沈められた。
私はその欲求を恐れるようになった。
その欲求がいつか自分自身を壊すって思っていたからだ…。
膨らんだ欲求はやがて私の中の何もかもを吸い取り巨大なシコリになっていつか爆発して私や周りを壊すんじゃないかという事を怖れてそんな私にはいつも二胡があって二胡を弾くことしかできなくてただやみくもに弾いてきた、
恐れも淀んだ感情も怒りも忘れられたから…。