久遠の剣客
危険な状況から回避できた私達は行くあてもなくひとまず自宅へとたどり着いた。
―――はあ……!!
いつまで乗っかってるんだよ!!
早く降りろ!!
家に到着するなり疲れ果てて銀狼の背中の上にもたれてしまった私を急かした。
―――なによ!!
乗れっ!!ていったり…降りろ!!!っていったり……!!
―――じゃあ今度は何も言わずに振り落とす!!
相変わらず銀狼の言葉にはほんと頭にくるけど助けてくれたことには変わりないのでひとまず犬の気持ちよいとされている首の後ろ当たりを撫でてやった。