久遠の剣客


―――お前は頑張ったよ!!

お前なりに!!


銀狼の前足が私の頭にポンとのせられた。


―――ほんと…まさかこんな食事をご馳走してもらえるなんてほんとありがたい。



つついてるのかほおばってるのか私には鷹にしか見えないからわからないけど彼らの優しさが染み渡ってくる。


―――二胡を弾くって決めたんだから…泣いちゃだめだよね!!

もっと怖い目にあうかもしれないし…この先不安だけど…とにかくやるしかないよね。



慣れない事に気を張り詰めたりしていたせいか緊張や感情が涙とともに押し流された。


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